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クロムめっきのポーラス処理はクロムを溶解させて、クラックの幅や面積を増すことにより、一般的に水や油の濡れ性を向上させるために行います。電解によるポーラス処理であれば、電流条件や処理時間を変えることでクラックの幅や面積をある程度制御することが可能です。また、薬液浸漬によるポーラス処理では、薬液濃度や浸漬時間で同様の効果が得られます。ただし、ポーラス処理の程度が大きいとクロム表面の荒れも進行するため、表面粗さが大きくなるということと、クロムめっきの下地も電解や薬液浸漬によって、ある程度ダメージを受けるといった弊害が考えられます。