製品属性(仕様)

付加
特性
耐摩耗性 表面
処理
Co系合金
業界製鉄 サイズ
重量
2000×900
加工
サービス
表面処理 母材

製品画像(様子)

特徴

TAP-Xbめっきは、スタンダードな皮膜のTAP-Ⅱめっきと同じコバルト系合金めっきで、TAP-Ⅱよりさらに耐摩耗性に優れた皮膜になります。この皮膜は、製鉄所様のモールド用鋳型の長辺銅板の表面処理に使用されています。
製品事例として上げさせていただいているTAP-Ⅱめっきと同じく、高温雰囲気で表面に低摩擦係数の特殊酸化被膜を形成させ摩擦係数を低下させるという特徴を持ち、高温の熱処理を受けても硬度・耐摩耗性共にほとんど変化がみられません。
硬さ、強度、伸び、耐食性、熱伝導率はスタンダードな皮膜のTAP-Ⅱめっきと同等ですので、TAP-Xbにすることによる使用条件の変更は一切必要なく、現状の使用条件のままご使用いただけます。

 
主に長辺と短辺とのスライド傷や合わせ面に発生する偏摩耗対策として使用され、摩耗の低減に効果を発揮しています。
モールド銅板の摩耗箇所は、①鋳片表面が固まって摩擦が発生する銅板下部や、②幅可変タイプのモールドでは、鋳造サイズ変更の際に発生する長辺銅板と短辺銅板スライド範囲。これは、長辺銅板の表面が短辺銅板の側面と摩擦するよって摩耗。また、③冷却効率が高くなり、鋳片の表面がより硬くなっている長辺銅板と短辺銅板の合わせ面。で多くみられます。
摩耗で下地の銅が露出すると、溶鋼の冷却が不均一になり、鋳片の表面に割れが発生する等の異常が発生するようになり、銅板の寿命の原因となります。

 
TAP-Xbめっきの高温域での耐摩耗性は、TAP-Ⅱめっきの約3倍であり、スラブ、ブルームモールドを問わず、耐摩耗性により寿命延長効果を発揮します。この特性を活かし、耐摩耗性が必要なモールド銅板表面処理としてご使用いただいています。