製品属性(仕様)

付加
特性
耐食性 表面
処理
SUS系(LMD)
業界印刷 サイズ
重量
Φ150~400×800~2500
加工
サービス
LMD肉盛り 母材S45C

製品画像(様子)

特徴

『印刷機用シリンダー』とは、新聞輪転機や商業印刷機などのオフセット印刷機に組込まれるロール形状の部材であり、特殊な溝(スリット)を有しています。このシンダーには、印刷面になる版やインクを転写するゴム(ブランケット)が巻かれ、印刷品質を左右する重要なパートになります。一般的に印刷機では水とインクを使用することから、シリンダーには耐食性皮膜が求められ、ロール自体をSUS削り出しで製作したり、シリンダー表面にクロムめっき・SUS肉盛りなど耐食性を向上させる工夫がなされています。
このように耐食性皮膜が求められることから当社では、LMD(レーザ・メタル・デポジション)によるSUS系皮膜の肉盛りを実施したシリンダーの表面処理をしています。LMD肉盛り法では、母材の希釈率を低減できる特徴があり、また入熱を低く抑えられることから熱によるひずみを抑えることが可能です。また、製品と被膜は冶金的接合なので密着力は非常に高いことも特筆すべき点です。
このLMDは被覆できる金属粉末が多数ありますので、SUS材以外にも適切な被膜選択が可能です。弊社ではこの選択制が高いLMDの性質を生かして、耐食性皮膜、耐摩耗性皮膜をそれぞれコバルトベース、ニッケルベース、鉄ベースでラインナップを揃えています。