Before (改善前)

紙・フィルム製品の巻き取りにの際に「芯」となるロールが必要になります。それを業界では「巻き取りコア」といい、構造は図の様な円筒芯にテーパーフランジを溶接した構造が一般的です。
芯の同軸度が重要となるため、精度を保証するためにテーパー穴加工は本体完成後の最終加工となります。これはフランジ溶接時に歪みがでるためなのですが、巻き取り芯が大径・長尺になってくるとテーパー穴加工出来る加工機械が限られてくるので納期がかかり、且つ加工コストが高額になってしまいます。

V

After (改善後)

テーパフランジの本体はめ込み部をインロー加工してボルト締結するように構造を変更することで、テーパー穴加工を事前に施工する事が出来る様にしました。
これによりテーパー穴加工を、鉄コアの長さに関係なく一般的な汎用機で実施出来る様になり、加工コストを下げることが出来ます。

POINT(要約)

一見構造が複雑となり、その加工でコスト高になる様に思見えますが、全長で6mを超える巻き取りコアにおいては、テーパー穴後加工費用の方が割高となるケースも多く、設計の段階でお引き合いご相談頂ければベストなご提案をさせて頂くことが出来ます。