Before (改善前)

グラインダー研磨において、研削液に含まれる異物(スラッジ)によるスクラッチ傷が発生していました。研削液中の異物(スラッジ)は研磨加工の表面粗度へ大きく影響します。通常は研削液を浄化するために、マグネットセパレーターとペーパーフィルターで研削カスや鉄粉、スラッジ等を除去します。しかしながら全てのスラッジを除去する事は難しく特に細かなスラッジは除去できずそのスラッジが加工中にロールに噛みこみ、スクラッチの発生に繋がっていた。

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After (改善後)

マグネットセパレーター付属のペーパーフィルターでは取り切れない異物について、別置きの特殊フィルターを設置し、そのメッシュサイズを細かいサイズにすることで今までよりも異物の除去ができるようになりました。これにより異物が加工面へ与える影響を抑えることができ、スクラッチ低減につながりました。荒研磨は今までのルートで加工、仕上研磨は別置きフィルターを通るルートで加工する等製品種別や加工手順毎に使いわけることで作業性、面精度的にも向上する結果となりました。

POINT(要約)

研削加工用の別置き特殊フィルターを設置して使用することで異物由来によるスクラッチを大幅に低減させることが実現できました。