Before (改善前)

お客様からのご要望によりめっき被膜に吸蔵される水素除去(脱水素処理)の実施や、お客様で使用する際の温度域での加温試験等を実施する場合があります。通常の加温方法は、一定温度に制御保持が可能な加熱炉の中で行います。しかしながら当社所有の加熱炉にはサイズ制限があり、大型ロールにおいては外部の熱処理業者への委託が必要となり、外注費用の製造コストへの影響や外注業者の納期依存によるリードタイム増加の懸念がありました。

V

After (改善後)

2020年5月現在での施工実績としては2重管ロール、3重管ロールに限られますが、ロールの加温方法として温度制御された加熱温水をロール内部に循環させロール本体を加温する方法を採用しました。ロール本体は断熱材で覆い、設定温度以下にならないように措置を行います。これにより従来発生していた、外注費用、及び外注施工に起因するリードタイムの改善を実現することができました。

POINT(要約)

温水加温循環によるロールの加温により、自社において効率的にロールの加温や、お客様のロール使用環境下温度の再現を実施することができるようになりました。