Before (改善前)

電気めっき施工においては、製品への通電が必要となり、ロールに対しての通電は軸を通じての通電が一般的な手法として採用しています。ロールにおいては軸が仕上品の状態で支給されることも多く、めっき施工に軸へ傷をつけることが無いように措置が必要となります。軸に傷が入った場合、溶接補修やめっき補修等が必要となり、客先製品に対して追加措置をすることとなり、外観品質の低下につながります。

V

After (改善後)

軸への傷入りリスクを防止するため、ロール軸へ装着するリング材の材質をCu材に変更することで、軸への傷入りを低減する事ができた。Cu材を選定した理由は軸材よりも硬度が低いため過剰な荷重が負荷する場合や組込み時の接触時に打痕傷のリスクを軽減することができる。定常品のみならずスポットな受注品に対しても順次Cu治具の使用を展開しており、品質の向上に努めています。

POINT(要約)

電気めっきの通電治具材質の変更を進めることで、ロール品質の確保をより安定的にすることができます。これによりお客様より借用した製品の品質を確実に維持して返却することがより安定的となりました。