Before (改善前)

　ロールの製品設計時に、表面処理加工を考慮しない図面が作成され、その図面により製作されたロール製品に後からめっき処理が要求されることがあります。その場合、めっき処理用の治具を取り付けるための構造がないために、めっき処理用の追加加工を行うことになります。
元々は想定されていない加工をロールに行うことになるので、必要以上の加工コストと時間を費やすことになってしまいます。

V

After (改善後)

設計時に於いてめっき処理を想定した吊上げのための構造を予め反映させておくことで、時間・費用のロスを防ぐことが可能になります。

特に生産設備に使用されるロールの場合には、表面処理によって機能付加を行う場合がほとんどです。はじめから表面処理が行われることを前提とした製品設計を行っておくことで、必要以上のコストと時間の発生を防止することができます。

POINT(要約)

めっき処理で製品を吊上げる場合があります。

吊上げできる構造でない場合は追加加工でその構造を加える事になりますが、製品構造により追加加工も多大なコストが掛る場合が有ります。また、その時間的ロスも発生するため、予め後工程の加工を考慮した構造設計を行うことで時間・費用のロスを防ぐ事が出来ます。