Before (改善前)

フィルムの製造ラインやコーティングライン、紙の製造ラインではそれらウェブ(紙、フィルム、金属薄膜などのようにシート状や巻物状になっている薄くて連続しているモノ)をハンドリング(搬送)するために多くのロールが使用されています。ロールにはそれぞれ目的があり、目的に応じた形状や表面処理がなされています。例えば、溶融したフィルムを固めるパートで使用されるロールはロールの温度を低くし、フィルムの温度を下げて固める機能が必要になります。このような場合には、ロール内部に水や油などの冷媒が通れるような構造にしてあげる必要があります。他にも、フィルムに透明性が必要であれば、ロールにクロムめっきを施工しその表面をピカピカの鏡面に仕上げることがあります。

今回ご提案させて頂くロールはテフロンコーティングがなされた「テフロンロール」であります。テフロンコーティングの機能はロールに汚れが付着しにくい「非汚染性」やウェブが剥がれやすい「離型性」、耐食性や耐薬品性など様々な機能を有しおり、フィルム製造ラインや紙の製造ラインでも多く利用されております。
しかしながら、テフロンコーティングには弱点が存在します。それが、「耐摩耗性」であります。上記写真は製紙会社で約1年間使用されたテフロンロールの写真であります。紙の両端(エッジ)部分が通過する箇所は、紙の端が鋭利な刃物のようにテフロンコーティングを摩耗、削り取っていきます。ある程度の期間使用した結果、テフロンコーテイングが磨滅して、下地の鉄材が露出しております。

V

After (改善後)

そこで弊社では、テフロンコーティングの弱点である耐摩耗性を改善したテフロンコーティングとして、「マーブルテフロン」を開発しました。

マーブルテフロン のご紹介 ※弊社別HPにリンクします。

マーブルテフロンの特徴は、テフロンコーティングの特徴である「非汚染性」や「離型性」の機能はそのまま有し、さらに、従来のテフロンコーティングに比べて10倍以上の耐摩耗性を有しているところであります。上記写真はBeforeでお見せした写真と同じ製紙会社で使用されたロールの使用結果の写真であります。同じような写真に見えますが、なんと使用期間は5年に及びます。5年間使用しても、まだ完全にはテフロンコーティングは磨滅していません。

POINT(要約)

テフロンコーティングは使用したいが、摩耗が気になって今まで使用できなかったお客様は、耐摩耗性を改善した、「マーブルテフロン」をぜひ一度お試しください。