Before (改善前)

クロムめっきを施工する場合、ピットやピンホールなどの欠陥が発生する場合があります。
ロールの最表面にピットなどの欠陥があると、そのロールを介して搬送されるウェブに傷や品質不良をあたえてしまい、生産性を下げてしまいます。フィルムのように、柔らかく特に品質が求められる製品については、ロールの最表面についても高い品質が求められます。

V

After (改善後)

クロムめっきを完全に無欠陥で施工することは非常に難しい技術です。その為野村鍍金では、発生した欠陥(ピット)を局部めっき補修にて修復し、1度表面を機械的にRy=0.2S以下に磨き上げます。その後、2層目となるクロムめっきを施工することで、欠陥のない最表面の実現することができます。

クロムめっきを2層めっきすることを「WCr(ダブルクロム)」と呼びます。2層めっきをすることで、1層目の目に見えないサイズの欠陥も最表面に出ないようにする効果があります。

POINT(要約)

フィルム(ウェブ)の品質は、日々向上化しています。ロールtoロールでの生産が主な現代において、ロール表面の品質も追随して向上させる必要があります。ロール表面の欠陥を少しでも抑えることで、高品質な製品が生産でき、なおかつ生産性を向上させることができます。