Before (改善前)

 大型機械加工+表面処理.comにはアルミ合金に対してめっきをしてほしいという依頼がよくあります。JIS規格ではアルミ合金は合金組成と比率の違いを番号で区別しており、この番号によってめっきの仕上がりが異なります。
3000番台や7000番台等を指定するお客様がいますが、これらのアルミ合金はめっきには向いておらず使用している間にめっきの剥離や膨れ等の不具合が生じてしまいます。

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After (改善後)

アルミ合金の3000番台や7000番台に対してめっきを施す図面指示があった場合は、その製品の用途について伺います。用途上、不都合がない場合はアルミ合金を5000~6000番台に変えていただくようにしています。

そうすることで使用時に起こるめっきの剥離や・膨れ等の不具合を防ぎます。特に指定がない場合はA5052、A6063のアルミ合金を推奨しております。

POINT(要約)

アルミ合金には様々な合金組成や比率のものがあります。合金組成や比率によってめっきに適しているものといないものに分かれます。アルミ合金の3000番台や7000番台にはめっきが適していません。

用途上、問題がない場合は5000~6000番台のアルミ合金を用いれば、めっきが浮く・膨れる等の不具合は起きません。