熱間研磨加工 サービス | 特徴
ロールを使用する製造現場の温度環境と同じ条件での製作を行う、熱間研磨加工サービスです。鉄鋼業界や製紙業界のような、溶解した金属による輻射熱や高温の蒸気等にさらされる製造現場では、一般的にロールを製造する加工現場との環境条件が大きく異なります。そのため、加工現場で仕上げ(検査・測定)で精度が出ていたとしても、金属の温度膨張の発生により、現場に持ち込んだ際に精度が微妙に変わります。この野村鍍金の熱間研磨サービスは、ロールを製造する条件を可能な限り、使用現場と同じ条件にすることで、現場で使用するロールに高い精度を与えることができます。加工サイズは、φ1,400の大型まで対応が可能で、全長もL8,000mmまでの大型サイズにも対応が可能です。また、これらの大型サイズに伴う重量にも対応できるように、設備を設置している基礎も考慮しているため、35,000Kgの重量まで対応できます。
ポイント① | ロールが使用される温度環境と同じ条件で研磨が可能 |
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ポイント② | 自動計測器搭載で高精度を実現 (φ1,000まで) |
ポイント③ | NC制御による非真円研磨が可能 |


熱間研磨加工 サービス | 特徴②
熱間研磨の温度条件ですが、熱油を使用した場合は250℃まで、熱水であっても200℃までの条件出しができるため、お客様の製造現場の温度条件に幅広く対応できます。
一般的に鉄材の場合、温度が1℃変われば1mあたり寸法が0.0117mmの変化があります。これは、鉄の熱膨張係数が11.7になっており、下記公式に当て込むコトでその変化を予測することができます。
公式△L = L × 熱膨張係数 × △T ( △L:長さ △T:温度変化)
産業用のロールは、φが1,000mmを超えるモノや、全長が5,000を超えることが珍しくなく、使用現場での精度確保を踏まえると如何に熱間研磨が必要かということがわかります。



